又吉著書第二弾作「劇場」を読んでみました。
この又吉の書く本は「もう、お笑い芸人の書く物ではなく、まさしくこれは純文学だ!」
なんてコメントも見たことがあります。
純文学ってなんなんでしょうかね。
ネットで調べると「娯楽性」より「芸術性」に重きを置いた小説である。と書かれています。
確かに純文学と呼ばれる小説を何冊も読みましたがはっきり言って内容はクソみたいな物ばかりです。だけどどことなく言葉の並べ方や比喩の仕方、表現方法に「知的さ」や「清楚さ」や「純粋さ」が感じられるんですよね。まさに言葉と表現力のアートととらえて接すると楽しめるんですよね~。
この又吉の書く本はまさしくこの純文学を感じさせられる小説なんです。
ただ、やはりお笑い芸人だけあって時たま「クスっ」って笑える内容が盛り込まれていて昔の純文学小説より読みやすいです。その分、安っぽさも感じさせられるんですが(笑)
内容を綴るとネタバレになってこれから読まれる人の興味を削ぐ事になるので書きませんが、男の安いプライドや嫉妬。やさしさや素直さを表現したいのに下手な意地や恥じらいで思ってない事を言ってしまう。そして女性の恋愛に対しての気持ちと情の移り変わり。そんな感情をストーリーに載せて表現した小説とでも言っておきましょうか。
又吉直樹なりの純文学小説「劇場」。是非一読してみてはいかがですか?
by。ひらさわ